基底層は真皮を守る重要な働きをしてくれる

基底層とは、新たな表皮細胞をつくり出す働きがあり、表皮の最も深いところである真皮との境目に存在します。 ターンオーバーを行うスタート地点でもあります。

喫煙が原因で血行不良になったり、ダイエットをしていてたんぱく質などの栄養素が欠乏したときなどは、上手くターンオーバーが働かなくなります。
それは、基底層では、新たな細胞を生み出すために、酸素と栄養分を血液から受け取るという役割があるからです。

真皮にまで傷がついたとき、完全にその傷を治すことは不可能なので、基底層は、真皮を守るために強力な膜で形成されています。

そのため、肌への刺激が完璧に修復できるかどうかは、この基底層にかかっているのです。

また、基底層には、メラニン色素をつくる働きがあるメラノサイトといわれるものも存在します。
このメラノサイトは、紫外線から真皮を保護するために、紫外線をブロックしてくれます。

歳をとってくると、このメラニン色素が真皮にまで落下し、肌にシミができます。
そのため、若い頃は、紫外線に当たってもシミができにくかったのが、歳をとるとしだいにシミができやすくなるのです。